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漫画「美醜の大地」ネタバレ考察 ブスのリベンジが今アツイ!

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いじめた連中に仕返しをするために、自らの顔を捨てて美しい女に生まれ変わり、復讐を果たす・・・美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~は、ブスのアツイリベンジ物語です。

昭和初期の樺太・北海道を舞台に、レトロな雰囲気も魅力的。この漫画のネタバレを含む考察をご案内します。

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いじめの主犯であるクラスのリーダー格の女王によって苦痛と屈辱を味わわされ、家族を奪われた女の復讐劇

「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」とは

 

漫画「美醜の大地」は、藤森治見作、デジタルコミック誌『ストーリーな女たち』上で不定期連載されている漫画です。

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「醜さ」で虐げられた女の怒りと復讐が始まる

 

樺太で生まれたヒロインの市原ハナには父親がおらず、母子家庭で弟の留吉がひとりいます。顔はやや母親似で、本人も自覚せずにはいられないほどの醜女顔です。女手ひとつで学校へ通わせてくれる母親にいつも感謝している、親思いの子。

子供の頃から顔でいじめを受けていましたが、頭は良く成績優秀で学校では社長令嬢・高島津絢子と並んで一番の成績をとっていました。

それが目障りだったのか、絢子はハナに目をつけてクラスの女子たちを扇動して激しいいじめを行うようになります。絢子は自らの手を汚すことはなく、常に裏から人を操りハナが苦しむ姿を眺めていました。

 

地獄のようないじめに耐えながらも、次第にいじめはエスカレートしていき、泥棒のぬれぎぬを着せられてハナは退学させされてしまいます。

さらに戦争の終結と同時に樺太へソ連軍の空爆が始まり、最初の引き上げ船からハナたち親子は絢子の策略により降ろされてしまったのでした。つぎの船で北海道へ逃げる途中に船を沈められ、母と弟を失います。

最初の引き上げ船に乗れさえすれば、母と弟は助かっていたのに、と「醜い」という理由だけでいじめられ、家族の死の原因をつくった絢子たちへの怒りを胸に、ハナは復讐を生きる目的とするのです。

 

美しい顔の「小石川 菜穂子」に生まれ変わる

 

天才外科医を探し当て、整形してもらい誰もがハッとするような美しい女「小石川 菜穂子」という別人になったハナ。しかしそれは、あくまで「復讐をするための道具」でしかなく、美貌そのものにハナは興味がありません。

ハナをいじめていたかつての同級生たちは、ハナの乗った船が沈没して死んだと思っており、別人の顔をした菜穂子に気づく者はいません。

ミミズとうさぎの死体の嫌がらせをした敏恵には、同じ嫌がらせで仕返しし、敏恵の夫の心を奪い、最後には療養院送りにしました。絢子の手先としてハナをおびき寄せてだました百子には、偽の王子様をあてがい夢を見させたあとに女郎屋へ売り飛ばしました。

 

そして「よくそんな顔で生きていられるわね」と罵って暴力をふるったスミ子に対しては、ストーカーを煽って硫酸を顔にかけさせ、事故死。ハナの成績優秀をねたんで教科書をボロボロにしたサチには、息子を誘拐したように見せて底なし沼に落とします。

菜穂子はその美しさと外科医から贈られた「ハナの仮面」をうまく使いこなし、首尾よく昔のいじめっ子たちを地獄へ送り込みます。

 

ハナを見守り、サポートする存在

 

ハナの思いとその苦難の人生のすべてを知る、外科医とその助手である菊乃。整形で美しい顔を授けただけではなく、ハナの復讐を陰から見守り、サポートしてくれる存在です。

外科医はもとは軍の研究機関で働いていた腕利きで、政府高官を整形して別人に生まれ変わらせて逃したという実績もあります。

彼が手術を請け負うのは、金ではなくその動機。ハナから整形をしたい理由と、いじめた連中への復讐の目的を聞いて手を貸すようになります。

 

美しい女性・菊乃は外科医のかたわらにいるナースで、第2話「罪の記憶」において百子への復讐のために美青年に変身して誘惑しました。

菊乃は元男性であり、外科医の手によって女性に生まれ変わった過去がありました。そのため、「別人になって復讐したい」というハナを気にかけており積極的に手を貸しています。

 

社長令嬢・高島津絢子がヤバイ

 

樺太の製紙会社一族の社長令嬢、という肩書をもつ高島津絢子。彼女こそがハナの人生を狂わせた元凶であり、高島津絢子への復讐を遂げなければハナの憎しみは決して消えません。

美貌ながらも、ニコリともしない氷のような冷酷さを秘めた女。引き上げ船で「泥棒が乗ってきたわ」とハナたちを指差し、ハナは母と弟を失ったのです。登場時から普通ではない女で、ハナは「あの女だけは生かしておけない」と最も憎んでいる存在でもあります。

樺太から引き上げ後、絢子は白井という男と結婚していました。相変わらず豪邸に住んでいることから、羽振りの良さは変わりません。夫の白井は特殊性癖の持ち主であり、一言で言うと変態です。サチに大金と引き換えにサディスティックな行いをして毎週楽しんでいました。

 

しかし、絢子は白井がそのサド行為を向けることは許さず、逆に白井を鞭打って悶えさせるという(絢子自身は楽しんでいない。あくまで白井を満足させるために無感情で行っている)異常な夫婦関係を築いています。

新聞で奥田スミ子死亡のニュースを読んでいたことから、勘の良さそうな絢子はハナの復讐に気づいているフシがあります。

人間的感情の見られない、どこまでも残酷になれる絢子。復讐のために手を汚すこともいとわないと言いながらも、ハナは冷酷になりきれない部分があり、絢子に逆襲される恐れがあります。

 

今後の展開の鍵を握るキーマン・雑誌記者の綿貫 晋平

 

第3話「私は特別」で登場した、『月刊道民』(架空の雑誌)の記者・綿貫 晋平は、美しい菜穂子に一目惚れし、カフェ通いをしていました。雨宿りでやってきたカフェで、笑顔でタオルを差し出した菜穂子に惚れてしまったのです。

スミ子に届いていたストーカーからのラブレターを警察に鑑定してもらい、それが「女性の筆跡である」と調べ上げます。さらに、「ハナの仮面」を被った女の姿を見て、スミ子の事故死に関心を抱いて独自の調査を開始します。

綿貫が見つけたのは、樺太の女学校の集合写真。その写真の中に事故のときに見たハナの顔を見つけ、「樺太引き揚げ者」のリストから絢子に連絡を取ります。彼がたぐり寄せた事件の糸が、果たしてハナまで届いてしまうのか。

もしも彼が「菜穂子」が「ハナ」だと知ったとき、どのような行動を起こすのか。今後の展開の鍵を握る人物となりそうです。

 

復讐へのゆらぎが見え始めるハナ

 

美しい顔を得て、喜々として復讐に臨んだはずのハナでしたが、スミ子の事故死は実は計算外でした。

その気持ちを菊乃に見透かされ、「本当にまだ続けるの? 本当は後悔しているんでしょう? 事故とはいえ、彼女を死なせてしまったことを・・・」と、冷酷な復讐鬼でいられるのかと問われます。

サチの幼いひとり息子を見て、どうしても自分の弟・留吉を思い出してしまったハナ。サチが息子のために命乞いをする姿に仏心が起きてしまい、サチにとどめをさせなかったのでした。

「どうしても、ころせなかった」と泣いて菊乃の胸にすがるハナには、すでに復讐へのゆらぎが見え始めています。ハナが最後まで復讐をやり遂げられるのか。あるいは復讐をあきらめ、新しい人生を始めるのか。絶対的強者である絢子との対決を前に、暗雲が立ち込めます。

ブスのリベンジが今アツイ!

 

ブスと美人の入れ替わり漫画「宇宙を駆けるよだか」、大金を得て復讐する「ブスが7億円もらったら~リベンジ~」など、今ブスのリベンジストーリーがアツく、大人気です。

この「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」もリリース直後からランキング1位になり、読者からもたくさんの応援レビューが寄せられています。

 

『予想以上に面白かった。樺太時代がもっと読みたい。続きが楽しみ。』

『いじめの主犯格の絢子さんが、1巻最終ページでただでは転ばなそうな雰囲気を醸し出していたので、少し先が気になりました』

『表紙ではそんな期待していなかったのですが、試し読みをしてびっくり、なんて綺麗な漫画‥‥!!』

 

と、絵の綺麗さのみならず、強烈なキャラクターや共感できるストーリー内容に魅了された方たちの声でいっぱいです。

今一番アツイ、ブスのリベンジ漫画、と言っていいのではないでしょうか。

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