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誰かが私をねたんでる~女の幸せ~ネタバレ感想 木元紀子

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木元紀子作 漫画「誰かが私をねたんでる~女の幸せ~」。

夫と子供がいて、一見「幸せ」に見える主婦が内心の不幸を隠して周囲に自慢したために数々の嫌がらせが起こる・・・というお話。

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誰かが私をねたんでる~女の幸せ~あらすじ

私は幸せよ、と思い込もうとする主婦

 

夫いて、子供もいる主婦。一軒家で家族一緒に食事をとり、一日中家族のために働いて生きるのが、女の幸せ・・・

「わたし」はそう思い込もうとしていた。

 

実際には、夫は「最近の朝食、味が濃い」「もっとあっさりにしてくれ」と文句をつけ、妻は謝る。

子供たちは食べたらさっさと出ていき、あれはどこにあるのか、あれをもってきて、とわがまま放題。

夫は妻を見下したように「ネクタイ早くもってこい!」と命令ばかりする。

 

夫と子供が出ていったあとは、家の中はグチャグチャ。

それでも、誰からも愛されず夫も子供もいない独身よりはマシだ、と自分を慰めていた。

 

高校時代の友人たちとランチ

 

高校時代の友人に誘われたことを夫に告げるものの、「おまえ、旦那が一生懸命働いているときに友達とおしゃべりしに行くわけ?」と嫌味を言われる。

すぐに帰ってくるし、何度も誘われて断りきれなくてと言い訳すると、「その日の夕食を手抜きしたら二度と行かせないからな」とやっと許してくれた。

 

わたしには自由がない・・・そんな重い気持ちでいたのに、久しぶりに会った百田と長島の前に出ると、口から出てきた言葉は逆のものだった。

「夫と子供に愛されて、いつも気持ちが満たされて、これが女の究極の幸せって感じ」

笑顔で虚勢を張ってしまっていた。

 

独身の友人と口論になる

 

百田は旦那がいるが子供に恵まれない女性だった。

長島は独身で、好きなときに貯金を貯めて旅行したり、習い事をしたりと好き勝手な生き方をしている。

「私は私で幸せよ」

そういう長島を、いまだにフラフラとしているなんて・・・と内心見下す。

 

「それって逃げてない? 本当の幸せから」

傷つきたくないから、一人でも平気だと言っているだけでしょ、と決めつける。

「結婚はいいわよ、愛してくれるひとがそばにいて、自分の血をわけた子供がいて」

本心ではまったくそう思っていないのに、口をついて出てくるのは自分の幸せを自慢する言葉だった。

 

意地を張らないで早く結婚しなさい、というととうとう長島がキレた。

「放っといてよ! 一人だと不幸って決めけないで。
私みたいに恋愛や結婚するほうが苦痛な人間だっているんだから」

「むきになって・・・」

憐れむような目でそう言うと、ますます長島は激高した。

そして百田に「子供はまだ? もしかして作る気ないの?」と水を向けると、引きつった笑顔を浮かべ・・・

 

ランチ会が終わったあと、「やっぱり私が一番幸せだわ」と勝ち誇ったものの、その日以降、犯人不明の嫌がらせが始まり・・・

 

誰かが私をねたんでるの感想

 

ありがちな、大人になった女性たちのマウンティングのしあい。

結婚して子供もいる女性の幸せの理想形のような生活をしている主人公。

しかし、主人公はじつはものすごく不幸な女性でした。

 

たしかに結婚しているものの、愛情のない冷血な夫にわがままでうるさいだけの子供たち。家族のために一日中働きっぱなしなのに、自由もなく誰からも愛されていない。

そんな自分の不幸を隠して、友達の前では見栄を張って「わたしは結婚して夫も子供もいるから幸せ。女性の幸せは結婚よ」と言い放ち、独身の長島をこきおろし、子供がいない百田に嫌味を言う。

それがアダとなって、始まる嫌がらせ・・・

 

誰もが「隣の芝生は青い」ではありませんが、他の人間は幸せそうにみえるもの。自分が抱えている不幸におしつぶされそうになっているときに、人生を全否定されたら嫌がらせのひとつもしたくなりますよね。

木元紀子先生は、人間の裏側をえぐりだすような作風が多く、女のトラブルの恐ろしさにゾッとするお話でした。

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