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漫画 OMEGA TRIBE(オメガトライブ)ネタバレ感想

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玉井雪雄先生の漫画「OMEGA TRIBE(オメガ・トライブ)」は、絶望のどん底にいたひきこもりの少年が、次世代の新人類「オメガ」に選ばれ、仲間を探し求めるお話です。

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OMEGA TRIBE(オメガトライブ)のネタバレ

謎の男との契約

 

吾妻 晴はアフリカ旅行中に、実の父親に保険金目当てで殺されかけ、森の中を逃げまわります。追いつめられて崖から落ちてしまう晴は、流れる血と薄れゆく意識の中で「いいことなんてひとつもなかった」と人生に絶望していました。

そんなとき、謎の男の声が聞こえて「生きたいなら、契約をしろ」と迫ってきます。そして晴が理想的な奴だとも・・・。謎の男が求めていたのは、つぎのような人材でした。

・すべてに絶望していること
・社会不適合者であること
・それでも生に執着する意思があること

それらを満たしたものが次世代の覇王になれる、というのです。晴には何のことかわかっていませんでしたが、生きるために「イエス」と答えてしまいます。

 

進化した新人類の「オメガ」

 

気がつくと、晴は生き延びて近くの病院で手当を受けていました。その病院では不治のエボィラを発症した患者たちが運び込まれており、シスター・オタペは晴にただならないものを感じていました。

運悪くならず者の兵士たちに病院が襲撃されますが、謎の男・Willによって進化した晴は脳を超高速回転させることで時間が停止したかのように見えます。クロックアップした状態のまま空手チョップをしただけで兵士たちを瞬時に抹殺してしまった晴。

Willは自分がすべての生物の根源であるといい、晴は父へ復讐するために日本へ帰る決意をします。

 

OMEGA TRIBE(オメガトライブ)の感想

 

旧人類から新人類への交代劇、という壮大なテーマですが、人類の歴史はそれの繰り返しであった、とWillは語り、晴に映像でその様子を見せます。晴はもともと引きこもりの少年で、Willによって新人類の「オメガ」になったのだと聞かされてもピンときません。

この先、自分と人類とを生き延びさせるために次世代の仲間となる人たちを集めようとして恵美と英姫に出会いますが、これまでの人生で培ってきた常識に邪魔されてそう簡単に仲間を増やせません。体液で新人類を選別できるにもかかわらず、進化できない人はその場で脳が破裂してしまうからです。

 

また、この物語では父親への復讐、エディプス・コンプレックスがすごく重視されていて、父を瞬時に抹殺する力があってもすぐに晴は復讐させてもらえませんでした。

かつて類人猿だった頃のオメガもまた、父に殺されかけた息子で彼が人類の始祖となった経緯がありました。

日本の生ぬるい生活にひたるうちに仲間探しもどうでもよくなっていく晴でしたが、アメリカにも新人類がおり、晴を狙ってきます。

旧人類のみならず、新人類同士でも覇権を競い合い、生き残るのは果たしてどちらなのか・・・読みだすと止まらない作品です。

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